【10月13日 Xinhua News】中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長は12日、プノンペンでカンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相と会談した。

  王毅氏は次のように述べた。今回の東南アジア歴訪でカンボジアを最初の訪問国とすることは、両国運命共同体のしかるべき意味と全面的戦略協力パートナーシップの高いレベルを体現した。両国は新型コロナウイルス感染症が広がる情勢の中で互いに支持、支援し、両国関係は感染症対策協力によって新たに昇華した。中国はカンボジアの国家主権と民族の尊厳を守ることを引き続き断固支持し、カンボジアが国情にかなった発展の道を歩むことを断固支持し、カンボジアが国際、地域の舞台でより重要な役割を果たすことを断固支持する。

 王毅氏は次のように述べた。中国はカンボジアと戦略面の意思疎通を一段と深め、両国協力の全方位発展を促したい。中国は引き続きカンボジアの必要に基づき、感染症対策を支援する。ワクチン開発に成功し、使用に入った後、優先的にカンボジアに提供する。中国は引き続きカンボジアへの投資を拡大し、工業システムの発展を支援し、カンボジアの独自に発展する能力を高めたい。今回の両国間の自由貿易協定(FTA)調印はカンボジアの発展に対する各国の自信を高めることになり、両国間の年間貿易額を100億ドル(1ドル=約106円)にする目標の早期実現にも役立つ。

 王毅氏は次のように指摘した。中国はカンボジアが中国と手を携えて両国と発展途上国の共通の利益を守り、国際公平・正義を守り、国際関係の基本準則(規範)を守っていることを称賛する。カンボジアと協調を強め、東アジア域内包括的経済連携(RCEP)の年内調印を確実にし、ブルーエコノミー、データセキュリティーなどの分野の協力を進め、来年の中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)対話関係樹立30周年記念行事に向け準備し、中国・ASEAN関係をさらに高めることを願っている。双方は瀾滄江・メコン川協力第3回首脳会議の成果を実行に移すことに力を入れ、水資源協力を深め、瀾滄江・メコン川協力と「陸海新ルート」の連携を進め、瀾滄江・メコン川6カ国の経済回復促進のためより多くの活力を注入しなければならない。多国間主義の旗を高く掲げ、国連の権威を断固守り、あらゆる形の一国主義、いじめ行為に反対しなければならない。

 プラク・ソコン氏は次のように述べた。カンボジアは中国との関係を高度に重視している。両国の全面的戦略協力パートナーシップ樹立10周年祝賀を契機とし、両国運命共同体構築を深く推進したい。中国が提案した「グローバル・デジタルセキュリティー・イニシアチブ」を称賛し、支持する。引き続き国際問題で中国と手を携えて協力し、双方の共通の利益を守り、地域と世界の平和・安定を守る。(c)Xinhua News/AFPBB News