■男子テニスを掌握する「ビッグ3」

 膝を手術して全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)と全仏を回避したフェデラーは、ナダルについて、「お互いの存在が刺激になって高め合ってきた」と信じている。

 3人の中で一番若い33歳のジョコビッチは、1969年のロッド・レーバー(Rod Laver)氏以来となるグランドスラム全4大会での複数回優勝の記録は逃したものの、20勝の記録は更新できると信じている。

「もう遅すぎると思ったなら、今すぐキャリアに幕を下ろすよ」「自分もナダルもフェデラーも、もう終わったと何度も言われたが、そのたびに復活してまだ世界最高だと証明してきた」「僕の目標は変わらない。歴史的なランク1位と、グランドスラムのタイトル数だ」

 ジョコビッチは今週更新されたランキングで、1位在位が290週となり、フェデラーの最多310週を十分視界に捉えている。

 しかしナダルとジョコビッチ、フェデラーがグランドスラムを席巻しているということは、いつもタイトルに手が届かない若手が悔しい思いをため込んでいるという意味でもある。

 フェデラーがグランドスラム初制覇を果たした2003年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)後、ビッグ3の優勝は69回中57回で、全員が決勝進出を逃したことは6回しかない。直近では全米のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)対アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)戦がその一つだが、ナダルとフェデラーは欠場し、ジョコビッチは失格だったという注釈が付く。ジョコビッチに関しては、ナダルとの決勝に敗れるまではその試合が2020年唯一の黒星で、37勝を積み重ねていた。

 全仏準決勝で5セットの激闘の末、ジョコビッチに敗れたステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)も、勢力図はいずれ変わると考える一方、時期に関しては控えめな見方をしている。

「ビッグ3は長い間君臨しているが、5〜6年後も同じ状況が続いているとは思わない。そう信じている」 (c)AFP/Dave JAMES