【10月14日 AFP】フランス首都パリで13日、大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)の「祖父」とも呼ばれるアロサウルス(Allosaur)の希少な化石標本が競売に掛けられ、300万ユーロ(約3億7000万円)超で落札された。

 仏競売大手ドゥルオー(Drouot)が開催した競売で、匿名の入札者が予想価格の2倍で落札した。

 アロサウルスは約1億5000万年前、中生代ジュラ紀後期に生息していたとされる恐竜で、今回落札された標本は、体長約10メートル、体高約3.5メートル。

 目下、恐竜化石ブームが起きており、骨格標本の記録的な額での落札が相次いでいる。競り負けることが多い博物館や研究機関にとっては喜ばしくない状況といえる。

 今月6日には、米ニューヨーク市で6700万年前のT・レックスの化石標本が3180万ドル(約33億5000万円)で落札され、恐竜の化石の史上最高額が塗り替えられた。(c)AFP