西安市民の暮らしを変えた地下鉄 活気のない地区が繁華街に
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【10月13日 People’s Daily】中国陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)未央区の北城地区は商業ビルや飲食店が集まる繁華街で、図書館や体育館などの施設もある。住民は地下鉄2号線鳳城五路駅まで徒歩10分足らずで着き、市内各地に行ける。かつては市内でも「田舎者」扱いされていた北城地区が様変わりしたと住民は実感している。
北城地区は20年ほど前、田んぼが広がり、あちこちに養豚場が立っている農村地帯だった。春にはアブラナが咲き、のどかな光景が広がった。ある住民は西安市北方のターミナルに出向き、「帯路(道案内します)」と手書きの紙を掲げて路上に立ち、西安市の道路に不慣れな長距離トラック運転手に道案内をして生計を立てていた。
西安市内で新たに家を構える人で、北城地区を選ぶ人はまれ。何らかの事情で引っ越してきた人も、地域の様子が分かるとすぐまた転居する。住民が市街地へ出かけてタクシーを拾って帰ろうとしても、運転手に「北城に行っても、帰りに車に乗る客がいない。時間の無駄だから行きたくない」と言われるありさまだった。
交通アクセスは、地域の活力と大いに関係がある。市内の道路網が整備されていくと北城地区もその恩恵に預かり、市内各地と結ぶバスが通行するようになった。街に活気が出始めたころ、今度は地下鉄工事が始まることになった。住民たちは時間があると工事現場に顔を出し、世間話をするときの話題はいつも地下鉄だった。
2011年、西安市で最初の地下鉄となる2号線が開通し、この後に3つの路線が次々と誕生した。北城地区の住民は地下鉄で繁華街に出かけたり、高速鉄道に乗り継いで空港に向かったりできるようになった。
現在も多くの路線が計画されており、今年開通の10号線は、さらに北方の渭河北岸まで向かう。地下鉄の誕生により北城地区が大きく変貌したように、地下鉄の延伸に伴いこれからも多くの街が変化を遂げていく。(c)People's Daily/AFPBB News