【10月13日 AFP】アフガニスタン政府は、武装した犯罪者を発見次第射殺するよう首都カブールの警察に命じ、対応を一気に厳格化した。誘拐や殺人などの凶悪犯罪の増加を食い止めるのが狙い。

 旧支配勢力タリバン(Taliban)やイスラム過激派による長年の攻撃ですでに対応力が限界に達し、米国などの外国部隊の撤退に伴いさらなる治安悪化が予想される中、カブール警察は犯罪の急増に対処している。

 内相報道官によると、警察官はこれまで、犯罪者と直接衝突する場合にのみ発砲を許可されてきたが、マスード・アンダラビ(Massoud Andarabi)内相は11日、犯罪の急増を食い止めるため、犯罪者を発見次第射殺する方針に転換した。

 同報道官は、「犯罪者にカブール市内を自由に歩き回らせてはいけない。射殺せよと(アンダラビ内相は)述べた」と語った。

 カブールでは軽犯罪者や窃盗犯でさえも、銃や刃物で武装していることが多い。

 カブールに店舗を持つシャフィさんは、「カブールでは最近、犯罪が本当に増えている。この地区は平和だったが、今では強盗や殺人、誘拐が四六時中起きている」と語った。

 一方、タリバンも「パトロールを強化する」と宣言している。(c)AFP