【10月12日 時事通信社】トルコ海軍は11日、東地中海のトルコとギリシャが共に管轄権を主張する海域に、資源開発のための探査船を12~22日の日程で再び派遣する計画を発表した。ギリシャ外務省は12日、「地域の平和に対する直接的な脅威だ」と強く反発しており、両国の緊張激化は避けられそうにない状況だ。

 発表によると、探査船はトルコ本土のすぐ沖合に位置するギリシャ領のカステロリゾ島の南方一帯で活動を行う。トルコは8月から9月にかけてもギリシャと管轄権を争う海域に軍艦を伴って探査船を送り、欧州連合(EU)に制裁発動を警告された。「外交にチャンスを与える」(エルドアン大統領)として一時派遣を控えていたが、ギリシャ側と軍事演習などをめぐる挑発の応酬が続く中、方針を転換した。

 トルコのドンメズ・エネルギー天然資源相は12日、「われわれは探査を続け、権利を守る」と強調した。

 ドイツが緊張緩和のための仲介に乗り出し、トルコ、ギリシャ両国が近く、歩み寄りのための直接対話をトルコ国内で行う方向で検討されていた。今回の再派遣により、対話推進は困難になったとみられる。(c)時事通信社