【10月11日 Xinhua News】中国香港特別行政区政府新聞処は9日、中央政府の支援で進めていた展示施設「アジアワールド・エキスポ(亜洲国際博覧館)」の地域治療施設の拡張工事が完了し、香港医院管理局への移管式が同日行われたことを明らかにした。

 香港特区政府発展局の黄偉綸(マイケル・ウォン)局長は、プロジェクトを実施した中央政府、広東省政府、深圳市政府に謝意を表明。建設工事は9月19日に始まり、作業チームは3週間でアジアワールド・エキスポの8~11号館に約千床の病床を設置し、一部には隔離用の陰圧設備も配備したと述べた。

 移管式に出席した香港医院管理局の高抜陞(トニー・コー)局長は、アジアワールド・エキスポの1、2号館には既に900床の病床を備える地域治療施設があり、今回完成した新たな治療施設と合わせて、新型コロナウイルス再流行への香港の対応能力が大いに引き上げられたと指摘。これにより公立病院の負担が軽減されるとの見方を示した。

 このほか、中央政府の支援を得てアジアワールド・エキスポ隣接地に800床以上の陰圧病棟と関連医療設備を備えた臨時医療施設も建設する。工事は9月19日に始まっており、4カ月以内に完成する予定。建設業者は現在、現場の基礎工事を行うとともに、中国内地の工場でユニット部材の生産を進めているという。(c)Xinhua News/AFPBB News