中国人ギャンブラー、底なし依存症からの脱出
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■「逃げられない」
似さんの家族は、妻が依存的に賭けマージャンにはまり、離散寸前までいった。しかも彼は以前、マージャン用品を販売していた。彼はオンライン賭博を「ウイルス」と呼び、「(ギャンブルで)目覚めた欲からは、逃げることはできない」という。
中国の公式データによると、インターネット接続とモバイル通信が成長するにつれ、中国語の賭博プラットフォームを活用しようとする業者がますます増加している。
中国国営メディアによると今年前半、中国の警察当局が国境を越えて摘発した賭博行為は250件を超え、容疑者1万1500人以上が逮捕された。共産党時代以前の中国では、賭博は巨大ビジネスだったため、当局は賭博が復活する可能性を懸念しているようだ。
中国国営・新華社(Xinhua)通信は、8月26日の配信で、中国政府が賭博の盛んな海外観光地への渡航規制さえ計画していると報じた。
今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による長期のロックダウン(都市封鎖)が状況を悪化させた。ホアンさんは、空いた時間を使って以前の負けを取り戻そうとしたのだ。
負債を抱えたホアンさんは、中国東部の田舎にあった実家の家屋を売却せざるを得ず、妻には離婚された。妻に隠れて3万元(約50万円)を使い込んだこともあった。
だが元妻のチャオさんは、依存症の悪魔と闘うホアンさんを支え続けている。2人は現在、1年以内にホアンさんの負債を返済してもう一度結婚し、新しいスタートを切ることを目指して働いている。「彼がどれだけ変わったかを見て、90%以上は安心しています」とチャオさんは語った。
「でも、油断はできません」 (c)AFP/LAN Lianchao