【10月9日 AFP】20MLBは8日、ア・リーグの地区シリーズ(5回戦制)が行われ、打線が爆発したヒューストン・アストロズ(Houston Astros)が11-6でオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)を下し、4年連続のリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)に進出した。

 アストロズはマイケル・ブラントリー(Michael Brantley)が本塁打2本を記録したほか、カルロス・コレア(Carlos Correa)とホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)もそれぞれ一発を放ち、シリーズ戦績3勝1敗で勝ち抜けた。

 ブラントリーは試合後、「打線が絶好調だ。1番から9番まで全員が貢献している」とすると、「このポストシーズンを楽しんでいる。このまま前進していきたい」とコメントした。

 2017年のワールドシリーズでロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を最終第7戦で下して優勝したアストロズは、2018年にはボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)の前にア・リーグ優勝決定シリーズで敗退。昨年は再びワールドシリーズに進出したが、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)に3勝4敗で敗れており、この苦い経験が刺激となって今年の成功につながっている。

 ブラントリーは、「経験が大いに役立っている」「昨年はあと一歩のところだった。ポストシーズンに再び進出して良い野球をするのが、チームの目標だった。打線が一丸となって結果を残し、勝利をものにしている」と分析した。

「チームの努力だ。自分たちは互いに後押ししている」「毎日試合に出て、プレーオフの戦い方を知っているベテラン勢がいるのは特別なことだ」

 2017年と2018年のアストロズの快進撃は、カメラ映像やごみ箱をたたく行為などで打者に球種を伝えるサイン盗みをしていたスキャンダルで汚点がついてしまったが、今季からダスティ・ベイカー(Dusty Baker)監督が指揮官に就任してチームを再建した。

 11日に始まるリーグ優勝決定シリーズでは、もう一つの地区シリーズを戦っているタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)とニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の勝者と対戦する。

 この日は負ければ敗退となるヤンキースが5-1でレイズを下し、シリーズの行方を第5戦に持ち越した。

 ヤンキースはルーク・ヴォイト(Luke Voit)とグレイバー・トーレス(Gleyber Torres)がそれぞれ本塁打1本を記録すると、先発のジョーダン・モンゴメリー(Jordan Montgomery)とリリーフ3人がレイズ打線を3安打に抑え、2連敗からシリーズを押し戻した。(c)AFP