【10月9日 AFP】第1次世界大戦(World War I)中の1917年にドイツの潜水艦に撃沈されたフランスの潜水艦「アリアーヌ(Ariane)」の残骸が、チュニジア北東部ボン岬(Cape Bon)沖で見つかった。

 発見したのは、ダイビングクラブの幹事ら。生徒を連れて潜るため、新しい場所を探検していたという。

 潜水艦は、ほぼ無傷だったが藻に覆われ、ハッチや潜望鏡は今や魚と甲殻類のすみかになっていた。

 幹事らは潜水艦について複数の専門家に問い合わせ、アリアーヌしかあり得ないと結論付けた。アリアーヌは、当時フランスの軍港だったチュニジア北部ビゼルト(Bizerte)を拠点としていた。

 フランスの元潜水艦乗組員の組合「AGASM」によると、アリアーヌは水上航行中、ドイツの潜水艦「Uボート(U-Boat)」の魚雷を受けて沈没。救助できたのは、乗組員29人のうち8人だけだったという。

 潜水艦を発見したダイビングクラブの責任者によると、チュニジアではこれまでに潜水艦が3隻見つかっているが、第1次世界大戦のものはアリアーヌだけだという。(c)AFP