【10月9日 AFP】サッカー国際親善試合が8日、各地で行われ、 イングランドは今季好調のFWドミニク・キャルバート・ルーウィン(Dominic Calvert-Lewin)の代表初ゴールなどで、ウェールズを3-0で下した。イングランドを率いるギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、デビュー戦となったキャルバート・ルーウィンについて、「次元が一つ違う選手」になったと話した。

 イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)で今季6試合に出場し9得点をマークしていた23歳のキャルバート・ルーウィンは、この日の前半に先制点を挙げたことで公式戦でのゴール数を2桁に乗せた。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)にウェールズを迎えたイングランドは後半、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)に所属するDFコナー・コーディ(Conor Coady)も同じく代表初ゴールを記録。

 さらに、初先発となったサウサンプトン(Southampton FC)のFWダニー・イングス(Danny Ings)も華麗なバイシクルで代表初ゴールを奪い、経験の浅い選手を多く起用したイングランドが快勝した。

 ここ数か月でのキャルバート・ルーウィンの急成長に感心しているサウスゲイト監督は、「とても良かった。素晴らしい存在感を示していたし、彼の走りは脅威だ。プレッシャーもしっかりかけていたし、うまくゴールを決めてくれた。本人もかなり満足できる内容だと思った」とコメントした。

「彼は絶好調で、万能型のセンターフォワード。全般的にずっと彼のプレーを気に入っていたが、ゴールを挙げていることが一つ次元が違う選手にしている」

 新型コロナウイルスの規制に違反したタミー・アブラハム(Tammy Abraham)、ベン・チルウェル(Ben Chilwell)、ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)を欠き、さらに所属クラブですでに出場が続いている選手が多い中で、サウスゲイト監督は11日と14日に予定されているUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)のベルギー戦とデンマーク戦を前に、控え選手に頼ることになった。

 それでも、計54キャップと過去44年で最も経験が浅い顔ぶれになったイングランドの先発選手たちは勇敢なパフォーマンスを披露し、指揮官に検討の材料を与えた。

 ギャレス・ベイル(Gareth Bale)とアーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)を欠いたウェールズは2019年6月以来9試合ぶりの黒星を喫し、イングランドには1984年から勝利できていない。(c)AFP