【10月8日 AFP】インド当局は8日、先月高齢男性を襲って死亡させ、これにより過去2年で計8人の命を奪ったトラの行方を追っていると発表した。

 8人目の犠牲者となったのは、ムンバイから約660キロ離れたカンバダ(Khambada)村に住む高齢男性で、5日夜、薪を拾いに森に入った際に襲われた。

 マハラシュトラ(Maharashtra)州の森林当局はAFPの取材に対し「麻酔銃でこのトラを捕獲しようと試みているが、成功していない」と認めた。

 人口13億人のインドではここ数十年、人間の活動領域がトラの生息地に急速に入り込み、そのためトラに襲われて死亡する人も増えている。政府の統計によると、同国では2014~19年に約220人がトラの犠牲になった。

 一方、トラにも被害が出ている。2012~18年に密猟や感電により死んだトラは、200頭を超えている。(c)AFP