【10月8日 AFP】ロシアの首都モスクワの南東に位置するリャザン(Ryazan)州で7日、原野火災に巻き込まれた弾薬庫が爆発し、近隣の村々から2000人超が避難を余儀なくされた。当局が明らかにした。

 消防隊員400人超が消火活動に当たった。当局によると、5人が負傷したが、死者は出ていない。

 非常事態省によると、近隣で起きた原野火災が弾薬庫に燃え移ったことで、弾薬が次々と爆発したという。弾薬庫には、弾薬約7万5000トンが保管されていた。

 ロシアで重大事件の捜査を担当する連邦捜査委員会(Investigative Committee)は、兵器の取り扱いに関する規則に違反していた可能性があるとして、捜査を開始したと発表した。

 非常事態省は、弾薬庫の半径5キロ以内で暮らす2300人以上を避難させ、近くを走る幹線道路を通行止めにしたと発表。

 弾薬庫を管轄する西部軍管区は、鎮火を試みたが失敗に終わり、兵士たちを避難させたと明らかにした。

 ロシアでは、古い弾薬が大量に保管され続けているため、こうした事故が比較的よく見られる。(c)AFP