【10月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は7日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第7シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)は6-3、6-3でラウラ・シグムンド(Laura Siegemund、ドイツ)を下して8年ぶりの大会4強入りを果たし、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)は自分の「ラッキーな場所」だと語った。

 過去2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)優勝を誇るクビトバは、準決勝で第4シードのソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)と対戦する。

 前回4強入りを果たした2012年大会では、準決勝で後に優勝を飾ったマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)氏に敗れた30歳のクビトバは、「準決勝に戻ってこられたのは大きな意味がある」と語った。

「前の試合の後、準々決勝に勝ち上がれてかなり感傷的になった。そして準決勝にまでやってきた。いろんなことが起きたのもあって、こうなるとは全く想像もしなかった」「ここは私のラッキーな場所」

 クビトバが2016年12月に自宅でナイフによる恐ろしい襲撃を受けて半年間療養した後、翌年にカムバックを果たしたのがここパリだった。

 襲撃によりクビトバは4時間の手術を受け、利き手の左手の靱帯(じんたい)には損傷が残った。医師はそのキャリアが終わる可能性もあるとクビトバに警告していた。

 この日のクビトバは、初の四大大会(グランドスラム)準々決勝に進出した世界ランク66位のシグムンド相手に22本のウイナーを決め、6本のエースを記録。1ブレークを奪って第1セットを先取すると、第2セットでは4度のブレークに成功した。

 最後はシグムンドのこの日3回目のダブルフォールトで勝利を収めたクビトバは、今大会で全試合ストレート勝ちを収めている。(c)AFP