カンボジア海軍基地、中国専用ではない フン・セン氏
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【10月8日 AFP】カンボジアのリアム(Ream)海軍基地で、米国の支援で建てられた施設が破壊され、中国の支援で改修工事が進められる中、フン・セン(Hun Sen)首相は7日、同基地を中国が独占的に利用することはないと述べた。
リアム海軍基地は、タイ湾(Gulf of Thailand)の要地にあり、各国が領有権を激しく争う南シナ海(South China Sea)に容易にアクセスできる。
フン・セン氏は、首都プノンペン近郊にある中国人所有のテーマパークの開園式に出席。「他の国々も寄港や給油、カンボジアとの(合同)軍事演習実施の許可を求めることができる」と述べた。
米シンクタンクが先週公開した衛星写真にによって、米国の支援で建てられた施設が破壊されたことが明らかになった。
米大使館の広報は7日、「施設の破壊を憂慮している。リアム海軍基地に中華人民共和国の軍事資産と人員を迎え入れる計画と関連している可能性がある」と述べた。
さらに、中国軍のリアム海軍基地駐留について、「米国とカンボジアの2国間関係に悪影響を与え、インド太平洋地域を混乱させ、不安定化させるだろう」と述べた。(c)AFP