雲南省昆明市に花の街をつくる
このニュースをシェア
【10月8日 People’s Daily】午後4時過ぎ、中国雲南省(Yunnan)の昆明斗南花卉(かき)市場には人が集まっている。この時が斗南(Dounan)の最もにぎやかな時である。切り花をいっぱいに積んだ車が周辺の町や村からここへ集まってくる。斗南の街道には花を選びに来た市民や観光客、スマートフォンでライブストリーミングをする花売りが随所に見られる。
全国の7割近くの切り花が斗南で交易され、1600以上の品種が取引され、斗南花卉市場は交易量・交易額・現金の流れや交易の延べ人数など、全国の同種市場の中でもトップを走り続けている。
現在は中国の切り花市場の指標となった同市場だが、1990年代はまだ単に花売りが散在する街にすぎなかった。
「花農家たちは花を収穫し、竹かごを担いで振り売りをし、行商人たちは自転車を押して花を仕入れに来ていました」。20年以上前の情景を、華明昇(Hua Mingsheng)さんは今でも忘れられないという。
斗南花卉市場で華明昇さんは一軒の鉢植え屋を営んでいた。1980年代末、華明昇さんは雲南で最初にカーネーションの鉢植えを導入した。2002年、斗南に国際花卉オークションセンターが正式に落成し、最初にオークションにかけられたバラの花も華明昇さんの手がけたものだった。一人の農民からハイレベルな農業技師へと、華明昇さんは斗南で30年以上にわたって花農家として歩み続けた。
1987年、24歳の華明昇さんはほぼ全財産を投げ打って、グラジオラスの球根を買い付けてもらって育て始め、斗南でも最も早い時期に花農家を始めた。
華明昇さんが手塩にかけたグラジオラスは、野菜よりずっと高く売れた。利潤を計算し、華明昇さんと村の若者たちは鋭敏にビジネスチャンスを見つけていった。
華明昇さんが植える花は非常によく売れ、中でもカーネーションやカスミソウは、当時の村では誰も見たことがなかった。斗南村は徐々に95%の農家が花農家へと転換し、栽培技術も施設農業へと発展し、大規模化・詳細化した。
政府が政策を打ち出して花農家が土地を借りることを奨励した。華明昇さんも友人と共同出資し、昆明市(Kunming)普寧区(Puning)の石林イ族自治県(Shilin Yi Autonomous County)に土地を借りてシュンランを育てた。
2012年、華明昇さんの息子がタイ留学から帰国し、花農家を継いだ。彼は語学力を活用してタイでの市場を考察し、熱帯植物の輸出入を専門とした。少し前には、5000鉢の鉢植えをタイに輸出していた。草花と共に育ち、マーケットと技術を理解し、視野が広い若者が斗南花卉市場にさらなる活気をもたらしている。
現在、斗南は過去のように花の大規模栽培地ではなく、徐々に競り・物流・研究開発農業資源などの新業態を総合した場になりつつあり、「生産型」から「市場サービス型」への転換を実現した。
2019年、斗南花卉市場の切り花取引額は74億3600万元(約1150億円)に達し、92億本の花がここから全国へ出荷され、50以上の国と地域に輸出された。斗南で花産業に関わる者は100万人余りとみられる。(c)People's Daily/AFPBB News