【10月11日 AFP】中米コスタリカの研究所が、馬の血漿(けっしょう)抗体を用いた新型コロナウイルス感染症薬の開発を進めており、現在患者27人を対象とした治験を行っている。

 コスタリカ大学(University of Costa Rica)のクロドミロ・ピカド研究所(Clodomiro Picado Institute)は、抗ヘビ毒血清の製造研究で知られ、その血清は中米やアフリカ諸国に輸出されている。

 今回同研究所では、中国と英国の研究所から入手した新型コロナウイルスのタンパク質を、馬6頭に接種。後に馬の体内で発生し、血漿中に含まれる抗体を回収している。

 研究員によると、患者数百人を対象にした治験の第3段階を終え、承認された場合、この治療薬は「特に深刻な症状には至っておらず、体内のウイルス量が多過ぎない」罹患(りかん)初期の患者に投与される予定だという。(c)AFP/Marco SIBAJA