【10月6日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党委員長は党政治局会議で、来年1月に5年ぶりに開催される党大会に向け、低迷する経済の立て直しを指示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が6日、報じた。

 北朝鮮経済は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に加え、最近発生した洪水によりさらに悪化している。

 KCNAは「今年はこれまでにない深刻な試練と困難に見舞われたが、高い犠牲を伴う努力によって果敢に克服し、歴史的な偉業を成し遂げた。しかし、この栄光に甘んじてはならない」「われわれは依然として軽視できない困難に直面しており、今年中に達成しなければならない多くの目標が存在している」と報じている。

 朝鮮労働党は、来年1月の党大会で新たな経済計画を発表する予定。

 北朝鮮は慢性的な経済的失政に苦しんでおり、前回の経済計画は今年初めにひそかに破棄されている。8月に行われた党政治局会議では「国家経済の発展目標は大幅に遅延している」と結論付けている。(c)AFP