【10月6日 AFP】暴風雨が襲ったフランスとイタリアの国境地帯で、洪水が発生し、山間部の複数の町村が孤立している。これまでに少なくとも4人が死亡して広範囲に被害が及んでおり、仏伊の救助隊は4日、捜索活動を急いでいる。

 暴風雨や集中豪雨、鉄砲水に見舞われた国境付近の仏側では、道路と住宅が流されており、複数の町村が孤立状態になったり、土砂崩れが発生したりしている。8人が洪水にのまれる様子が目撃されており、さらに12人が安否不明となっている。

 救助活動は、主に仏側のロワイヤ(Roya)に重点が置かれた。約1000人の消防隊員がヘリコプターや軍の支援を受けながら、生存者を捜索するとともに、自宅が損壊したり、帰宅できなくなったりした住民に対する救援活動も実施した。

 複数の地元メディアによると、地中海に面したイタリアのリグリア(Liguria)では少なくとも4人の遺体が収容されたものの、洪水の犠牲になったのか、別の死因があるのかは、現時点では明らかになっていないという。

 映像前半はフランス・アルプマリティーム(Alpes-Maritimes)県で上空から撮影した被災地の状況、3日撮影。後半はイタリアの町、ガレッシオ(Garessio)で泥などの除去作業などを行う住民ら、4日撮影。(c)AFP