【10月5日 AFP】2020年のノーベル賞(Nobel Prize)の発表が、今月5日から12日にかけて行われる。ノーベル賞の歴史についてAFPがまとめた。

■1901年に創設

 スウェーデンの科学者・実業家アルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel)の遺志を継ぎ、1901年に医学生理学賞、化学賞、物理学賞、文学賞、平和賞が創設され、1968年にはスウェーデン国立銀行(リクスバンク、Riksbank)によって経済学賞が新設され、6賞となった。

■賞金額

 2020年の各賞の賞金額はそれぞれ1000万クローナ(約1億1800万円)。今年の平和賞の候補者数は、318の個人・団体となっている。

■少ない女性受賞者

 1901年以降、賞の授与回数は597回。これまでに950の個人・団体が受賞している。

 女性の受賞者は延べ54人で、このうちマリー・キュリー(Marie Curie)氏が2回受賞している。

■過去に辞退した人々

 これまでに平和賞19回を含む49回で賞が授与されなかった。

 受賞を拒否したのは6人で、フランスのジャンポール・サルトル(Jean-Paul Sartre)氏は1964年の文学賞を、ベトナムのレ・ドク・ト(Le Duc Tho)氏は1973年の平和賞を自ら辞退している。他4人はナチス・ドイツ(Nazi)やソビエト連邦など、時の政府の圧力により辞退を強いられた。

■最年少・最年長の受賞者

 最年少受賞者はパキスタンのマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんで、当時17歳で2014年の平和賞を受賞した。最年長は米国のジョン・グッドイナフ(John B. Goodenough)氏で、2019年の化学賞を97歳のときに受賞した。

■言語別

 文学賞の受賞者は言語別に英語29人、フランス語15人、ドイツ語14人、スペイン語11人となっている。(c)AFP