【10月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、10代のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が6-3、6-3、4-6、6-3で大会第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を破り、準々決勝進出を決めた。

 2006年のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の後では最年少となる19歳と56日で大会8強入りを果たしたシナーは、準々決勝で12度の全仏制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と激突する。

 全仏デビューでの8強入りも、初出場で優勝を果たした2005年のナダル以来となるシナーは、「きょうは長い試合になると分かっていたし、とてもタフだった。でも最終的には自分のパフォーマンスに満足している」とコメントした。

 昨年、21歳以下のトップ選手8人が出場するネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(2019 Next Gen ATP Finals)で優勝し、現在世界75位につけるシナーは、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)準優勝のズベレフを相手に今大会初めてセットを落としたが、落ち着きを保って4セットで勝利を収めた。

 シナーは「1セットを落としても、とにかく前に進むだけ。第3セットも良いプレーができているのは分かっていた」と話し、「第4セットでは最初のサービスゲームに集中しようと思った。結果的にしっかりとそれができて、そこからは非常にうまくいった」と続けた。(c)AFP