【10月5日 AFP】南太平洋にあるフランス特別自治体のニューカレドニア(New Caledonia)で4日、独立の是非を問う住民投票があり、僅差で否決された。投票率の高さは激しい戦いをうかがわせた。

 独立反対票は53.26%で、2年前の前回の住民投票(56.7%)より下がった。

 以前「ニューカレドニアがなくなればフランスは今より美しくなくなる」と発言していたエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は4日の結果に謝意を表明。大統領室から「フランスに対する信頼の表れを、深い感謝の気持ちを込めて歓迎する」と述べた。

 ニューカレドニアが仏海外領土になってから、およそ170年がたつが、今回の住民投票は、1998年に入念な交渉の末に結ばれた「ヌメア協定」の一環で行われた。脱植民地化の計画を盛り込んだ同協定の締結は、独立支持派が大半を占める先住民カナク(Kanak)と、欧州からの移住者の子孫の間で起きていた衝突を終わらせるものだった。衝突では死者も出た。(c)AFP/Claudine WERY, Cécile AZZARO