【10月3日 AFP】国外逃亡中のタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元タイ首相(71)が、先月新型コロナウイルスの検査で陽性となり、病院で治療を受け、回復していたことが分かった。タクシン氏に近い筋が3日、AFPに明らかにした。

 これによると、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)に住むタクシン氏は、2週間入院し、9月中旬に退院したという。

 匿名を条件に取材にAFPの取材に応じたタクシン元首相派のタイ貢献党(Pheu Thai)内の情報筋は、「彼が数週間前に感染したのは事実だ。だが今は回復している。彼は流行に乗ったと冗談を飛ばしている」と述べた。

 タクシン氏は、フードコートを訪れた後にコロナに感染したとみられている。

 2006年の軍のクーデターで失脚したタクシン氏は、2008年に国外へ逃亡。タイで汚職の罪により有罪判決を受けている。(c)AFP