全仏OPは時代遅れ? 選手からライン判定技術導入の声高まる
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■「イノベーション」
フォックステン社のシステムでは、選手が望む限り何度も判定を検証することが認められ、審判が台を離れてボールの痕跡を確認する必要もなかった。
世界ランク6位のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)も、時代が進むと共にローラン・ギャロスでもいずれそうなることを望んでおり、「テクノロジーによって、僕らが現在の知識で許される以上の物事をできるなら、それはテニスに取り入れるべきだと心から信じている」と語った。
「サーフェスは関係ない。それはイノベーションだ。僕らはこれからも発展し、テニスをより良く公平なものにしていくために、この競技に新しいことを取り入れ続けていかなければならない」「だから、クレーやグラス(芝)にかかわらず、すべてのサーフェスでホークアイを取り入れるべきだという意見に全面的に賛成する」
全仏のトーナメントディレクターを務めるギー・フォルジェ(Guy Forget)氏は昨年、電子機器による判定の導入に関して、「何の価値」も見いだせないとして否定した。しかしながら、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)もすでに13年前からホークアイを使用しており、大会は時代遅れになる危機に直面している。
リオ・オープンでの試験導入以外でも、今年の全米オープンでは二つの主要コートを除いたすべてのコートでホークアイ・ライブ(Hawk-Eye Live)が導入されるという抜本的な措置が取られた。このシステムは線審に代わるもので、すでにネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(Next Gen ATP Finals)では3年間、そして米国の男女混合プロテニスリーグ、ワールドチームテニス(WTT)でも使用された。
全米オープンがこの動きに出たのは、新型コロナウイルスの感染リスクを抑えるために現場の人数を減らすことも目的の一つだった。
このシステムがアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)でも使われていれば、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に意図せずボールを当てられる線審も存在しなかったはずだ。
結果的に世界ランク1位のジョコビッチはこのアクシデントで失格となり、2020年シーズンではここまでで唯一の黒星を喫してしまった。(c)AFP/Dave JAMES