【10月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、自身が新型コロナウイルスに感染したと発表したことについて、トランプ氏の地元ニューヨークの市民の多くは、同氏がこのウイルスを真剣に受け止めていなかった証拠だと考えている。

 民主党の地盤で、新型コロナで2万4000人近くが死亡したニューヨーク市の住民らは2日、トランプ氏が未明にツイッター(Twitter)に投稿した感染のニュースには驚いていないと口をそろえた。

 トランプ氏が生まれ育ち、新型コロナがこの春に猛威を振るったニューヨーク市クイーンズ(Queens)地区に暮らすクリスチャン・パサード(Christian Persaud)さん(19)は、「彼も人間ということだ。回復を願う」と述べた。「(新型コロナは)とても深刻で、マスクは非常に大事だというメッセージになってほしい」

 ロンダ・マリン(Rhonda Marin)さん(60)は「策略の可能性がある」と言い、「彼が何かをたくらんでいるのかどうか、明らかになるでしょう」と話した。

 カリフォルニア州出身で、金融業界で働くスーザン・ドイチュ(Susan Deutsch)さん(47)は、民主党の大統領候補ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領との討論会でのトランプ氏はお粗末だったと指摘した上で、「プロセスを混乱させる、あるいは同情を買うための何らかの策略ではないかという大きな疑い」があると語った。

 それでもドイチュさんは、トランプ氏の回復を望んでいると述べた。「最悪のシナリオは、彼が重症化して命を落とすことで、私は誰に対してもそれは望んでいない」 (c)AFP/Catherine TRIOMPHE