【10月3日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は2日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は6-0、6-1で第25シードのアマンダ・アニシモバ(Amanda Anisimova、米国)を一蹴し、昨年大会で敗れた相手に雪辱を果たして16強入りを決めた。

 昨年大会の準々決勝で対戦した際にはアニシモバに軍配が上がったが、この日は四大大会(グランドスラム)通算2勝を誇るハレプがアンフォーストエラーを7本に抑えるなどして、わずか54分で圧勝した。

 ハレプは試合後、「本当に良い試合ができた。とてもアグレッシブだったし、昨年の経験から何かを変えなければいけないと分かっていた。きょうはそれができた」と振り返ると、この勝利をコーチにささげるとして、「これはダレン(・ケーヒル<Darren Cahill>氏)への贈り物。彼の誕生日だから」と語った。

 今大会の優勝候補で連勝も自己最長の17試合に更新したハレプは、準々決勝進出を懸けた次戦でもう一人の19歳、イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)と対戦する。

 ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では2018年に優勝しているほか準優勝も2度経験しているハレプは、昨年の4回戦でシフィオンテクと対戦した際には1ゲームしか落としておらず、「彼女とは前に対戦した」「彼女の打球は力強くてフラット。集中力を持続していく必要がある」と話すと、「絶対にまた勝ちたい」と意気込んだ。

 その他の上位シードでは、全仏では過去2度8強入りしている第3シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が、第27シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova、ロシア)に6-4、7-5で勝利し、2週目への生き残りを確定させた。

 次戦は第16シードのエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)を1-6、6-4、7-5で破った地元期待のキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)と対戦する。

 第5シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)は、波乱のあったサラ・エラーニ(Sara Errani、イタリア)との2回戦から素早く切り替え、カテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova、チェコ)に6-2、6-2で快勝した。4回戦ではマルティナ・トレヴィザン(Martina Trevisan、イタリア)と顔を合わせる。(c)AFP