【10月3日 AFP】(更新)マーク・メドウズ(Mark Meadows)米大統領首席補佐官は2日、新型コロナウイルスに感染したドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領(74)に「軽い症状」が出ていることを明らかにした。トランプ陣営は、既に苦戦を強いられていた選挙運動を停止。1か月後に迫った大統領選には激震が走っている。

 トランプ氏は同日未明、ツイッター(Twitter)で自身とメラニア(Melania Trump)夫人(50)が新型ウイルス検査で陽性となり、隔離に入ると発表した。米国では新型ウイルスによる死者が20万人を超えているが、トランプ氏はこれまで新型ウイルスの深刻さを疑問視する姿勢を取り続けていた。

 2日朝、ホワイトハウス(White House)で記者会見したメドウズ首席補佐官は、トランプ氏には「軽い症状」があるものの、「非常に元気」だと説明。「大統領は職務を現在も続けており、今後も遂行していく。非常に迅速に回復するだろう」と述べた。

 メドウズ氏はまた、主治医がホワイトハウス内でトランプ氏の診療を続けると説明。治療の内容については明らかにしなかった。一方、メラニア夫人はツイッターに、「気分はおおむね良い」と投稿。早急な回復を望んでいると述べた。

 トランプ氏は激戦州フロリダで2日に開く予定だった選挙集会に加え、今週末から来週にかけて予定していた激戦州ウィスコンシンや西部州での遊説も中止。トランプ陣営は、大統領の参加が予定されていた全イベントについて、延期またはオンラインでの実施に変更すると発表した。

 一方、大統領選でトランプ氏と対決する民主党候補ジョー・バイデン(Joe Biden)氏は、陰性の検査結果を発表。予定通り、激戦州のミシガンでの遊説に向かった。

 このほかに陰性が確認された人としては、トランプ夫妻の息子バロン(Barron Trump)君(14)、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領、スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)財務長官、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官、最高裁判所判事候補に指名されたエイミー・コニー・バレット(Amy Coney Barrett)氏がいる。(c)AFP