【10月2日 Xinhua News】中国の国慶節と中秋節が重なった1日、国家航天局は中国初の火星探査ミッションを行っている探査機「天問1号(Tianwen-1)」の飛行中の画像を公開した。画像では鮮やかな「中国紅(チャイナレッド)」に輝く五星紅旗がひときわ目を引いている。

 今回の画像は「天問1号」が初めて深宇宙で「自撮り」したもので、広大な宇宙で銀色の着陸機と探査車、金色の周回機が輝く姿は、「天問1号」が無事を知らせ、祖国の誕生日を祝福しているように見える。

 国家航天局の発表によると、探査機に掲げられた五星紅旗はサイズが約39×26センチで、A3サイズの紙よりやや小さい。重さは144グラムで、特殊な素材を使い、特別な重ね刷り技術で吹き付けている。

 画像は探査機に搭載された分離型測量用センサーで撮影された。センサーは探査機の外壁に付けられており、地上からの制御で探査機本体から分離され、両側に取り付けられた二つの広角レンズを使って毎秒1枚の画像を撮影。Wi-Fi通信で画像を探査機に送信し、探査機から地上に転送する。

 「天問1号」は7月23日に打ち上げられ、運搬ロケット「長征5号」によって直接、地球-火星間トランスファー軌道に投入された。飛行中、地球と月が共に写った画像の取得や2回の軌道修正、ペイロードの自己点検などに成功している。10月1日午前0時現在、飛行状態は良好で、これまでの飛行距離は約1億8800万キロ、地球からの距離は約2410万キロとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News