【10月3日 AFP】(更新)ホンダ(Honda)は2日、2021年シーズンを最後にフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)を撤退すると発表した。

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 現在F1でレッドブル(Red Bull)とアルファタウリ(AlphaTauri)にパワーユニットを供給しているホンダは、自動車業界でエンジンシステムが内燃機関から移行している中、「燃料電池車(FCV)やバッテリーEV(BEV)など、将来のパワーユニットやエネルギー領域」を駆使した「2050年カーボンニュートラルの実現」を目指していくと明らかにした。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、「自動車業界における焦点の変化が、会社のリソースを再配置するというホンダの決断につながった。われわれは、その背景となった理由を理解し、尊重する」と述べた。

「ホンダの決断はチームとしてのわれわれに明確な課題を示しているが、こうした状況は以前にも経験がある。われわれは優秀な人材が多く、過去に証明してきたように、効果的に対応するための準備と設備はしっかりとある」

 ホンダは2015年にF1に復帰したが、マクラーレン(McLaren)とタッグを組んだ3年間は不振にあえいだ。その後、2018年からはレッドブルのジュニアチームであるトロロッソ(Toro Rosso、アルファタウリの前身)、加えて2019年からはレッドブルとの協力関係に移行し、ここ2年間で合計5回の優勝を成し遂げている。(c)AFP