【10月2日 AFP】バロック建築の宮殿前を走る路面電車はオーストリアの首都ウィーンではおなじみの光景だが、そのうちの1両がこの冬、インフルエンザの予防接種会場として新たな役割を担うこととなった。

 市当局が1日に開始した「ワクチン・トラム」キャンペーンは、市民に無料でインフルエンザ予防接種を受けてもらうことで、新型コロナウイルスの対応に当たる医療施設が患者の急増で圧迫される懸念を軽減する取り組み。

 ミハエル・ルートウィヒ(Michael Ludwig)市長は、ワクチン電車の除幕式で「今年は、予防接種率を3倍に増やせると思う。多くのウィーン市民が予防接種を受ける気になってくれればうれしい」と語った。(c)AFP