【10月2日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は1日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は、2017年大会女王で現在世界ランク43位のエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)に4-6、2-6で敗れた。

 全仏オープンでは2017年に4強入りを果たしているプリスコバだが、それ以外の8回の出場では3回戦より先に進めていない。この日は23歳のオスタペンコがウイナーを27本決めたのに対して自身はわずか9本に終わり、今年の四大大会(グランドスラム)ではまたしても不本意な結果に終わった。

 1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)で3回戦、先日の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)では2回戦止まりとなっていたプリスコバは、前哨戦のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2020)で太ももを痛めてシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)との決勝を途中棄権しており、けがをしながら今大会に乗り込んでいた。

 さらに、この日は双子の姉妹であるクリスティナ・プリスコバ (Kristyna Pliskova、チェコ)も、2016年大会の女王で第11シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に3-6、2-6で敗れている。

 一方、全仏では昨年まで2年連続で初戦敗退に終わっていたオスタペンコは、「アグレッシブなプレーを心掛けつつ、相手は強敵なのであまりミスをしないようにした」「最大限の力を発揮しなければならなかった」と試合を振り返った。3回戦の相手は、2017年の全米オープン覇者で全仏では2018年に準優勝しているスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)を6-4、4-6、6-2で撃破したスペインのパウラ・バドサ(Paula Badosa)に決まった。

 その他上位シードでは、通算2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)優勝を誇り、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の最高成績は2012年のベスト4となっている第7シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が、世界94位のジャスミン・パオリーニ(Jasmine Paolini、イタリア)に6-3、6-3で快勝し、大会通算25勝目を記録した。

 クビトバは次戦、昨年大会のジュニア女王で18歳のレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)と顔を合わせることになった。同選手はポロナ・ヘルツォグ(Polona Hercog、スロベニア)に6-4、3-6、6-1で勝利を収め、グランドスラムではキャリア初の3回戦進出を果たした。

 今年の全豪オープン覇者で第4シードのソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)は3-6、6-3、6-2のフルセットでルーマニアのアナ・ボグダン(Ana Bogdan)に逆転勝利。第8シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)は7-6 (8-6)、6-0でロシアのダリア・カサキナ(Daria Kasatkina)を退けた。

 カサキナはこれで2年間、トップ10選手との試合で白星を挙げていない。(c)AFP