【10月2日 Xinhua News】中国交通運輸部の戴東昌(Dai Dongchang)副部長は9月28日、国務院新聞(報道)弁公室主催の記者会見で、国内の農村道路の長さは2019年末時点ですでに420万キロに達し、条件を備えた全ての郷・鎮と行政村には硬化路(コンクリートまたはアスファルト舗装の道路)が通じていると明らかにした。また、今年8月末時点で、条件を備えたほぼ全ての郷・村と行政村にバスが走るようになったという。

 戴氏は、交通運輸部はここ数年、交通輸送の基礎的、先導的、戦略的、サポート的な役割を果たすことを重視し、複数の措置を同時に講じて交通分野での貧困救済の取り組みと政策の遂行に力を入れ、顕著な成果を収めたと説明、具体的に次の4点を挙げた。

 1、「移動難」に別れを告げる。郷・鎮と行政村での硬化路建設を推進し、16年から19年にかけ、貧困地域の人口規模の比較的大きい自然村が約9万6千キロの硬化路を建設するのを支援した。また、約45万8千キロの農村道路安全・生命保護工事が完了した。

 2、「大動脈」が通じる。貧困地域では総合交通輸送ルート・ネットワークが速やかに構築され、かつての「山の中と外は二つの別な社会」という局面が一変した。16年から19年にかけ、貧困地域が1万6900キロの国家高速道路、5万2500キロの一般国道を改修、建設するのを支援した。県城(県政府所在地)では2級以上の道路が走り、また、多くの県城に高速道路が通じるようになった。

 3、「マイクロ循環」が滞りなく通じる。全ての村にバスを走らせる事業を力強く推進し、県・郷・村3級の農村物流網建設と「宅配便の農村への普及」プロジェクトを推し進めた。「都市の商品の農村への普及、山間地域の産物の都市への配送、電子商取引(EC)の農村進出、宅配便の戸別配達」の双方向輸送サービスが一段と広まっている。

 4、「豊かになる道」を歩む。交通と特色ある農業やEC、文化・観光、就業(雇用)がリンクした貧困救済モデルが発展し、貧困地域の「造血」機能が強化された。

 戴氏はさらに、同部は今後も引き続き中央省庁と1級行政区の意思疎通および協働に力を入れていくと強調。「四好農村路」(建設、管理、補修、運営が良好な農村道路)の質の高い発展を全力で推進し、貧困脱却堅塁攻略と農村振興戦略の効果的なつながりを強め、交通分野での貧困脱却の成果が質的に十分で優れたものになるよう推進すると表明した。(c)Xinhua News/AFPBB News