【10月2日 Xinhua News】中国初の低軌道衛星モノのインターネット(IoT)コンステレーションとなる「天啓星座」は来年末までに配置が完了する予定。「天啓星座」は38基の低軌道衛星で構成される。そのうち、7基の衛星がすでに軌道上でネットワークを組んで運行し、衛星IoTデータサービスを提供している。宇宙・地上一体型の総合情報サービス能力が一応形作られ、世界のIoTユーザーに衛星データサービスを提供しているという。

 全国科学技術振興都市経済研究会が先ごろ北京で開いた「衛星IoT産業発展戦略ハイレベルフォーラム」への取材で分かったもの。

「天啓星座」のIoTシステムは衛星コンステレーション、衛星地上局、衛星観測管制センター、天啓運営支援プラットフォーム、天啓IoT応用プラットフォーム、衛星端末などで構成されており、これは完備した衛星IoT応用システムである。

 全国科学技術振興都市経済研究会はフォーラムの席上、商業宇宙と衛星IoT産業の発展に尽力する北京国電高科科技有限公司(北京国電高科と略)をよりどころとして、衛星IoT産業技術研究院を設立することを明らかにすると同時に、「衛星IoT産業革新発展戦略研究」の課題に取り組むことを発表した。

 北京国電高技は工業・情報化部(工信部)から低軌道衛星IoTコンステレーション通信周波数許可証と第2類付加価値通信業務許可証を交付されている。北京国電高科董事長(会長)で全国科学技術振興都市経済研究会衛星IoT産業技術研究院常務副院長の呂強(Lv Qiang)氏は次のように述べた。北京国電高科はさらに「産学研用金(産業・学術・研究・ユーザー・金融)」の各機関と提携し、衛星IoT、リモートセンシング、5G、北斗などの新世代情報技術を集約し、基幹・コア技術の難関攻略に力を入れ、「衛星IoT+リモートセンシング+5G」によるIoE(あらゆるモノやサービスがインターネットにつながること)の総合ソリューションを早急につくり上げる。また、衛星IoTと山・水・林・田・湖・草などの生態環境モニタリング保護および森林火災、地震、土石流などの自然災害早期警報・緊急対応分野との応用融合を図るとともに、これを全面的に普及させ、規模の効果を形成する。(c)Xinhua News/AFPBB News