【10月1日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、3460万ユーロ(約43億円)の税金を滞納していることが30日に発表されたスペイン当局の公文書によって明らかになった。同選手はブラックリストの中で個人としては最高額の未納者となっている。

 2013年から2017年にかけてスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーし、その後2億2200万ユーロ(約275億円)の移籍金でPSGに加入したブラジル出身のネイマールは、スペイン税務当局がウェブサイトに公表した数千人の名前のリストのトップとなっている。

 スペインのメディアは昨年、税務当局がバルセロナ在籍時にさかのぼる財務不正でネイマールを追及していると報じていたが、この情報が正式に確認されたのは今回が初めて。

 AFPの取材に対して当局は、ネイマールの名前がリスト上に存在することと、同選手が2013年にカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサントスFC(Santos FC)からバルセロナに移籍したことに関連があるかどうかは明かさなかった。しかしながら、未納金の期限を逃すなど、いくつかの条件を満たした場合に高額滞納者のリストに載ると当局は明かしている。

 報道によると、当局はネイマールのサントスからバルセロナへの移籍と4年後のPSGへの移籍について調査を行っているという。

 バルセロナはネイマール獲得に5710万ユーロ(約70億円)の移籍金を支払ったとしているが、スペイン当局はクラブが8330万ユーロ(約103億円)をかけたとしている。

 2016年にネイマールはボーナスの段階的な支払いを含む新契約をバルセロナと結んだが、PSGへの移籍後に残りの2600万ユーロ(約32億円)の支払いを拒否されていた。今年6月に裁判所はネイマールの訴えを棄却し、契約違反として同選手に679万ユーロ(約8億4000万円)を支払うよう命じた。(c)AFP