【9月30日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子ミック(Mick Schumacher)が、来週末のF1第11戦アイフェルGP(Eifel Grand Prix 2020)でアルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のマシンのフリー走行を任されることが決まり、来季のF1シート獲得に一歩前進した。チームが29日に発表した。

 ミックは前週26日に行われたF2第10戦ソチの第1レースで優勝し、ユニ・ヴィルトゥオーシ・レーシング(UNI-Virtuosi Racing)のカラム・アイロット(Callum Ilott)との差を広げて年間王者獲得に前進しており、F1昇格への期待が高まっていた。

 その中でミックは、ニュルブルクリンク(Nurburgring)で行われるアイフェルGPで、最高峰クラスのマシンのハンドルを握ることになった。アルファロメオはこの大会の後に来季のドライバーを発表する予定で、21歳のミックをF2から引き上げることに意欲的だと考えられている。

 ミック自身は「フリー走行でこうしたチャンスをもらえて、とても喜んでいる」「良い準備をして、チームのために最高の仕事をし、週末に向けた貴重なデータを多く集められるようにしたい」とコメントした。

 そこでチームに良い印象を与えれば、ミックはアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)の後任候補に挙がる可能性がある。他には同じフェラーリ(Ferrari)のアカデミーに所属する有力な若手や、レーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)、ニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)といった経験豊富な面々の名前も挙がっている。

 そこでシートを獲得した選手が、2007年のチャンピオンで、現在40歳のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とともに来季のドライバーを務める。(c)AFP