【9月30日 Xinhua News】中国香港特別行政区政府は、新型コロナウイルス感染症の冬の再拡大に備え、中央政府の支援を得て展示施設「アジアワールド・エキスポ」(亜洲国際博覧館)の臨時医療施設を拡充している。

 香港特区政府発展局の黄偉綸(マイケル・ウォン)局長は27日、19日から始まった拡張工事が順調に進んでおり、1カ月で完了する見込みと説明。新しい臨時医療施設は病床数が約1千床で、隔離用の陰圧病棟が160床になると述べた。

 黄氏によると、アジアワールド・エキスポの隣接地に設置する臨時医療施設も4カ月以内に完成する予定で、陰圧病棟800床以上を備える。

 香港医院管理局の高抜陞(トニー・コー)局長は、この新たな感染症対策プロジェクトにより、再拡大が発生した際の公立病院の負担が大幅に軽減されると述べた。

 臨時医療施設の建設は広東省と深圳市政府が支援。費用は中央政府が負担する。(c)Xinhua News/AFPBB News