【9月29日 AFP】ギリシャで新型コロナウイルスの流行によるロックダウン(都市封鎖)が実施された今年3月以来初となるクルーズ船が29日早朝、ピレウス(Piraeus)港に寄港したが、乗員12人が新型コロナ検査で陽性だったと、アテネ通信社(ANA)が伝えた。

 ドイツのトゥイ・クルーズ(TUI Cruises)が運航するマルタ船籍のメインシフ6(Mein Schiff 6)には、乗客922人、乗員666人が乗船している。全員下船が禁じられており、ギリシャの公衆衛生当局が乗船し検査を行った。

 ギリシャの沿岸警備隊は28日、乗員12人が陽性だったと明らかにした。トゥイは全員無症状だとしている。

 だが、地元メディアの29日の報道によると、同じ乗員に行われた追加検査では、陰性だったという。

 沿岸警備隊によると、乗客は乗船前に検査を受け、健康証明書が発行されていた。

 クルーズ船は27日夜にクレタ島のイラクリオン(Iraklion)を出発し、ピレウスに向かっていたが、陽性者が見つかったため28日にエーゲ海(Aegean Sea)のミロス(Milos)島にいったん停泊。その後、再びピレウスに向かった。(c)AFP