大手モデル事務所の元トップ、未成年者らへのレイプで捜査 仏
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【9月29日 AFP】フランス検察当局は28日、世界最大モデル事務所の一つ「エリート・モデル・マネジメント(Elite Model Management)」の元トップに対し、強姦(ごうかん)と未成年の女性への虐待の疑いで捜査を開始したと発表した。
パリ検察がAFPに明らかにしたところによると、同事務所の欧州トップを務めたジェラルド・マリー(Gerald Marie)氏をめぐっては、英国放送協会(BBC)の元ジャーナリストが性的暴行を加えられたと訴えている他、元モデル3人がレイプされたと主張している。
パリ検察はまた、「強姦と性的暴行、および未成年者に対する強姦と性的暴行」の疑いについて、児童保護の専門チームが主導し調査すると述べた。
調査は、1980年から1998年の間に、マリー氏に性的暴力を加えられたとする女性の申し立てに基づいて行われる。
エリート・モデル・マネジメントは当時、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)さんやクローディア・シファー(Claudia Schiffer)さん、シンディ・クロフォード(Cindy Crawford)さん、そしてマリー氏の元妻リンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)さんら、多数の著名スーパーモデルを輩出していた。
BBCの元ジャーナリスト、リサ・ブリンクワース(Lisa Brinkworth)さんは1998年10月、モデルとしてポーズを取っていたところ、ナイトクラブでマリー氏から性器を腹部に押し付けられ、性的暴力を受けたと訴えている。
ブリンクワースさんは当時、複数のモデル事務所における未成年者を含むモデルに対する不適切な性的行為についてのドキュメンタリー制作のため、自身もモデルに扮(ふん)していた。
この他、米モデル、キャリー・サットン(Carre Sutton)さんは、17歳だった1986年に「数えきれないほど」レイプされたと主張している。また、同じく米モデルのジル・ドッド(Jill Dodd)さんも19歳だった1980年に、スウェーデンのモデル、エバ・カールソン(Ebba Karlsson)さんは20歳か21歳だった1990年に、それぞれレイプされたと訴えている。
マリー氏の弁護士、パスカル・ナルボニ(Pascal Narboni)氏はAFPに対し、マリー氏は「これらの事実に対し、完全に、そして正式に異議を申し立てており」、女性らによる「名誉毀損(きそん)」に対し法的措置で対抗すると述べた。(c)AFP/Guillaume DAUDIN