【9月29日 AFP】中国・上海の水族館で飼育されていたシロイルカ(ベルーガ)2頭がこのほど、アイスランド沖の海洋保護区に設けられた開放水域に放たれた。保護区に順応するための取り組みの一環。

 リトルホワイト(Little White)とリトルグレー(Little Grey)と名づけられた2頭は、ともに13歳の雌。2019年6月、上海にある水族館「長風海洋世界(Changfeng Ocean World)」から、特製コンテナでアイスランド・ベストマン諸島(Westman Islands)のクレッツビク湾(Klettsvik Bay)に飛行機で移された。

 そして1年以上経過した2020年8月、2頭はクレッツビク湾に設置された保護プールに移送され、ロシアにあるクジラ専門の研究所を離れた2011年以来、初めて海に戻った。

 慈善団体「シー・ライフ・トラスト(Sea Life Trust)」によると、2頭は同湾の「自然環境を十分に探索できるよう初めて放たれた」という。

 映像は同団体などが23日撮影、28日提供。(c)AFP