【9月29日 AFP】ベラルーシのノーベル賞(Nobel Prize)作家で、反政権派に対する支持を理由に当局から圧力を受けていたスベトラーナ・アレクシエービッチ(Svetlana Alexievich)氏(72)が、治療のためドイツに向けて出国したことが分かった。友人が28日、AFPに明らかにした。

 アレクシエービッチ氏は反政権派の「調整評議会(Coordination Council)」に参加した後、捜査当局から事情聴取のため出頭要請を受けていた。友人のマリヤ・ボイテショノク(Mariya Voiteshonok)さんはAFPに対し、アレクシエービッチ氏が予定していた治療のためドイツに向かったと言明。「1か月後にベラルーシに帰国する予定で、調整評議会メンバーとしての活動はやめない」と述べた。さらに文学賞を授与されたイタリアの訪問も計画しているという。

 ベラルーシでは、著名な反政権派活動家の大半がアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)政権によって身柄を拘束されたり、国外追放されたりしている。(c)AFP