【9月28日 AFP】ベラルーシで27日、野党指導者スベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏の支持者らが大規模な抗議デモを行い、警察が約200人を拘束した。

 ベラルーシでは先月の大統領選挙でアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が再選を果たして以降、同大統領の辞任を求める大規模抗議デモが続いており、毎週末10万人以上が参加している。

 首都ミンスクには27日、雨の中大勢の人が集まり、AFP特派員の推計でもその数は10万人超に上った。

 参加者の中には著名なスポーツ選手やドラム奏者、合唱団の姿もあり、数万人がミンスク市内を行進。厚紙で作った王冠をかぶって参加する人たちもいた。

 チハノフスカヤ氏の肖像画を掲げる参加者の一人は、「私たちは、自分たちの大統領を選んだ」と話した。

 内務省報道官はAFPに対し、全国で「約200人」が拘束されたと述べた。

 人権団体「ビアスナ人権センター(Viasna Human Rights Centre)」によると、警察が同国第2の都市ゴメリ(Gomel)で催涙ガスを使用し、東部モギリョフ(Mogilev)ではスタングレネード(閃光〈せんこう〉と爆音を放つ手りゅう弾)を使用したという。(c)AFP/Tatiana Kalinovskaya