【9月29日 People’s Daily】「各当事者は相互尊重の基礎の上で、交流を強化し、対話、協力を深め、平和で安全、開放され、協力し合い、秩序のあるサイバー空間の運命共同体を構築しなければならない」

 中国は9月8日、「グローバル・データ安全イニシアチブ」を発表し、グローバルなデジタル統治が従うべき3原則を提起した。それは、多国間主義と安全・発展、公平・正義だ。このイニシアチブの発表は世界的な問題について解決策を提供し、大国として責任を果たすものだ。国際社会からの期待にも合致する。

 グローバルなデジタル統治の方法を話し合うのは、現在の国際社会が直面する重大な課題だ。最新の統計によれば、世界のモバイルインターネット利用者は35億人に達し、デジタル経済が世界経済全体に占める比率は15%を超えた。

 デジタル技術の重要な要素として世界のデータは爆発的に増えており、各国の経済発展、産業革新の源泉になっている。

 それと同時に問題点も出てきた。国家の安全や公共の利益、個人の権利にかかわるデータの安全をどう守るのか。大量のデータが頻繁に国境を越えている状況にどう対応するのか。法律の基準も国によって異なっている。

 経済のグローバル化時代にはデジタル技術の発展の原動力は開放、協力に由来すると考えるべきだ。多国間主義をとり、各方面の利益を尊重するグルーバル・データ安全規則こそ大勢の赴くところだ。

 データの安全を守るには、公平・正義の原則に背いてはならない。しかし米国は最近、堂々とその逆のことをしている。いわゆる「クリーンネットワーク」計画を推進し、国際的なインターネット上で覇権を狙っている。このような国際的な公平・正義を顧みない貪欲さ、グローバルなサイバー空間を引き裂く横暴はグローバルなデジタル協力を阻害する。

 サイバー空間は人類にとって共通の活動空間であり、その前途は世界各国が共同で掌握しなければならない。チャンスをつかみ、協力・発展について協議するのは、各国の利益に合致する。各国の政府、企業を含む利害関係者は手を携えて努力し、グローバルなデジタル統治を共同で推進し、サイバー空間の運命共同体をともに構築しなければならない。(c)People's Daily/AFPBB News