【9月28日 AFP】米メディア報道によると、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の元選対本部長で、支持率低下を受けて7月に解任されたブラッド・パースケール(Brad Parscale)氏が、武器を手に自殺すると騒いだとして警察を呼ばれ、その後フロリダの病院に収容された。通報したのは妻だという。

 自信に満ち、歯に衣着せぬ物言いが印象的だったパースケール氏は、米大統領選の4か月前に解任された。その直前にオクラホマ州タルサ(Tulsa)でトランプ氏が開いた選挙集会は、空席が目立ち、トランプ氏の演説も長くとりとめのないものだったため多方面から酷評されていた。

 米CNNが伝えたフロリダ州フォートローダーデール(Fort Lauderdale)の警察発表によると、「武装した男性が自殺しようとしている」との通報を受けて警察が民家に駆け付けた。その後、この男性はパースケール氏で、通報者は同氏の妻だと確認されたという。

 パースケール夫人は警察に対し、夫が「武器を手に、自分自身に危害を加えると脅している。自宅内には複数の銃器があり、夫が自由に使うことができる」と訴えたという。

 警察到着後すぐパースケール氏は投降し、精神疾患のある人の措置入院を定めたフロリダ州法に基づき、病院に収容された。

 パースケール氏は選対本部長を解任後も幹部としてトランプ陣営にとどまっている。(c)AFP