【9月28日 AFP】(更新)インドの新型コロナウイルス感染者数が28日、600万人を超えた。死者数も10万人に迫っている。

 保健省の発表によると、感染者数は28日までに610万人に上り、今週中にも米国を抜いて世界最多となる見通し。

 現在、南アジア各国では新型コロナ感染が拡大している。インドでは8月下旬以降、1日当たりの感染者数が世界最多となり、連日8万~9万人の新規感染者が確認されている。

 新型ウイルスは当初、経済の中心地ムンバイや首都ニューデリーなど大都市を襲ったが、その後、医療体制が整っておらず病院も少ない地方部や農業部に感染が拡大。現在も猛威をふるい続けている。

 だが、感染拡大当初に導入した厳格なロックダウン(都市封鎖)措置が経済に大打撃をもたらし、貧困層を中心に国民の生活に壊滅的な影響が広がっただけに、政府が徐々に緩和してきたロックダウンを再導入する可能性は低い。

 ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は27日、外出する際には常時マスクなどで顔を覆うよう国民に呼びかけた。(c)AFP/Aishwarya KUMAR