【9月28日 AFP】20-21フランス・リーグ1は27日、第5節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は長くゴールから遠ざかっていたFWマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)に2得点が生まれ、アウェーでスタッド・ランス(Stade Reims)を2-0で下した。

 開幕2連敗スタートとなったPSGはこれで3連勝となり、首位レンヌ(Stade Rennes FC)と4ポイント差の7位につけている。

 公式戦では2月以来の得点となったイカルディは、「ストライカーにとって得点を挙げるのは重要なこと」とコメントした。「きょうの僕らは早い時間帯に試合を決めきる効率性こそ欠いたが、結果についてはうれしく思っている」

 キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)、イカルディの「ファンタスティック・フォー」が全員そろって先発するのは、7月24日に行われたフランス杯(French Cup 2019-20)決勝以来となった。

 この4選手は新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、エムバペの負傷やネイマールの出場停止処分、また欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の準決勝と決勝でイカルディがベンチスタートになったことで、全員がピッチにそろうことはなかった。

 それでもPSGは、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)からローン移籍していたイカルディの買い取りオプションを行使し、退団が決まったエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)が背負っていた9番を同選手に与えた。

 9分、やや後方にずれたエムバペからのパスを巧みにコントロールし、ファーポストに弾道の低いシュートを流し込んだイカルディは、長く続いた無得点の期間に終止符を打ったが、平静を保っていた。

 PSGはその後も試合を支配したが、チャンスを決めきることはできず、24日に行われたヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)予選で120分の戦いを強いられ、PK戦の末にハンガリー1部のMOLフェヘールヴァール(MOL Fehervar FC)に敗れたランスが、61分、途中出場したブレー・ディア(Boulaye Dia)のシュートがポストに当たるなど、同点に迫る場面もあった。

 しかしこの直後、エムバペが軽やかな動きからパスを通すと、フリーになっていたイカルディがこれを押し込み、試合を決定づける得点を挙げた。(c)AFP