【9月28日 Xinhua News】中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループ(Alibaba Group)傘下で、電子決済サービス「支付宝(アリペイ、Alipay)」を運営する螞蟻科技集団(アント・グループ、Ant Group)は、中国上海市で24~26日開かれたフィンテックの国際会議「Inclusion・外灘大会」で、ペットの鼻紋識別技術を公開した。識別精度は99%を超えるとされ、既にアリペイが提供するペット保険商品に導入されている。都市のペット管理や行方不明時の対応への活用が期待される。

 ペットの鼻紋は人間の指紋と同じで、唯一性と永続性を持つ。今回公開された技術はイヌとネコに対応しており、スマートフォンのカメラでペットの鼻を写すと、わずか1秒で名前が画面に表示されるという。

 昨年に発表された「2019年中国ペット業界白書」によると、昨年の中国都市部のペットのイヌ・ネコ市場は2千憶元(1元=約15円)を超え、数量は9915万匹となった。

 ペットの鼻紋識別技術は今後、都市のペット管理にも応用される。飼い主はスマホのアプリで登録が可能になり、個々のペットに電子身分証明書が与えられるという。(c)Xinhua News/AFPBB News