【9月27日 AFP】仏パリにある風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)の元本社前で25日、肉切り包丁で2人が刺された事件で、パキスタン出身の18歳の男が容疑を認めた。捜査当局が26日、明らかにした。この事件は「イスラム過激派によるテロ行為」とされている。

 捜査当局は男の名をハッサン・A(Hassan A.)と発表している。男はシャルリー・エブド紙がイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を再掲載したことに報復するのが目的だったと供述しているという。

 2015年1月、武装したイスラム過激派がパリで同紙本社やユダヤ系スーパー、警官女性1人を襲撃し、17人が死亡した。パリでは3週間前からこれらの襲撃の共犯者とされる被告らの公判が始まっていた。

 捜査関係筋はAFPに対し、25日の事件について「すべてが単独の犯行だったことを示している」と説明。男はフランス語を少し話し、建築業者としての訓練を始めようと計画していたところで、過激化している疑いは持たれていなかったという。

 25日の事件に関連して新たに2人が26日に逮捕された。司法筋によると、新たに逮捕されたのは容疑者の弟と別の知人だという。この事件で拘束されている人は9人になった。(c)AFP/ Alexandre HIELARD / Wafaa ESSALHI