【9月27日 AFP】先日行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)でまさかの失格となった男子世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は26日、全仏オープンテニス(French Open 2020)では「同じ過ちを繰り返さない」と誓った。

 ジョコビッチは全米オープンでいら立ちのあまり放ったボールが線審に直撃して失格となり、その短気な態度には各所から非難が集まっただけでなく、今シーズン出場した32試合で唯一の黒星が記録された。

 ジョコビッチは「もちろんコートの周りではこれまで以上にボールを打つことに関して気をつける」「全米オープンでの出来事の後それが頭の中に残っていることだ」「同じ過ちを二度繰り返さないようにする」と語った。

 しかし、気の遠くなるような米ニューヨークでの一件の後遺症はなく、前週のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2020)ではラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を抜いて歴代単独最多となるマスターズ1000(ATP Masters 1000)通算36度目の優勝を飾るなど、強さは衰えるところを知らない。

 今年5大会目にして4個目のタイトルを獲得したジョコビッチは、世界ランキング1位の在位期間も287週としてピート・サンプラス(Pete Sampras)氏を抜き、前にいるのは310週のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)ただ一人となっている。

「とにかくコート上ではより良い選手、そしてより良い人間になり、そして試合で勝ちたい」と付け加えたジョコビッチは、「(失格が)影響したり、もうガッツポーズや雄たけびとかができなかったりということはないと思っている。すでにローマ(イタリア国際)でもやったし、すべて問題ない」と話した。

 33歳になったジョコビッチは今大会、2016年以来2度目のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)制覇を目指す。優勝すれば四大大会(グランドスラム)通算18勝目となり、ナダルと1勝差、最多記録を持つフェデラーとは2勝差となる。(c)AFP/Dave JAMES