【9月29日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)には知的障害のある子どもが3万人以上いるが、特別支援学校卒業後も自立して社会生活を営むのが難しいという問題がある。

 2009年、当時46歳だった徐琴(Xu Qin)さんは国有企業を退職し、自ら資金を集めて同市に障害者支援施設「弯湾支援センター」を設立した。センターでは在籍者の興味に合わせ、洗車やスーパーのレジ打ち、ホールスタッフ、清掃サービスなどの技能訓練を実施。講師とボランティアの粘り強い指導により、子どもたちはさまざまな職場の業務ができるようになった。

 14年以降、書店やコンビニエンスストア、洗車場、無人スーパー、清掃チームが相次いで作られ、子どもたちは銀行カードを持つようになった。

 今年6月には、子どもたちが描いた50点の絵が市内各図書館で巡回展示され、うち2点が杭州市図書館に収蔵された。

 センター開設当初は在籍者がわずか7人だったが、この11年間で30人にまで増加。現在、100近いボランティア団体のスタッフ2千人以上が、支援センターの活動を支えている。(c)Xinhua News/AFPBB News