【9月26日 AFP】27日に開幕する全仏オープンテニス(French Open 2020)で通算13度目の大会制覇を目指すラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が25日、今大会は「過去最も難しいローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)」になると話した。

 34歳のナダルは、男子歴代最多の四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に肩を並べるまであと1勝に迫っているが、今季最後のグランドスラム開幕を2日後に控える中でムードは暗かった。

「非常に多くの理由で、自分にとってはおそらく過去最も難しいローラン・ギャロスのコンディションになっているだろう」「ボールが全く違う。ものすごく遅くて重い。それに加えて非常に寒く、スローなコンディションだ」「そしてもちろん、例年より準備ができていない」

 今年は大会が延期されたことで例年の5月〜6月の日程より4か月遅い開催となり、パリは肌寒く湿度が高い。そうした中で、15年前に初めて全仏オープンを制し、これまで同大会では95試合を戦ってわずか2敗しかしていないナダルは、仕上がりも懸念されている。

 ナダルは新型コロナウイルスの懸念を理由に連覇が懸かった全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)を欠場。2月以来の大会出場となった前週のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2020)は準々決勝で敗退し、クレーでわずか3試合しかこなせていない。

 さらに得意とする初夏の暑くて速いコンディションは、雨風と秋の肌寒さに取って代わられ、25日には一時大量のあられが落ちた。同日に気温9度の中で練習を行ったナダルもそうしたことには気づいており、「ものすごく寒い」と話している。